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panel size:4.5m×2.0m

wood,oil painting,acrylic(steel stage plank,tube pipe,steel clamp,sunlight)

 

 

意図してモノクロームで描かれたこの絵は戦争画でもなければデモを描いた暴力的なものでもない。それら暴力的な視覚イメージをあえて想起させつつも、モチーフとなったものはネット上で回収された建設現場の朝礼の様子である。

 

構図を改変し、ヘルメットの色などは無化されることで上記にあげたイメージを彷彿とさせる。

 

特定の規定や倫理、それに多くの人間が継続的に従わざるを得ない社会状況はややもすれば暴力的なベクトルへとその姿を一変したとき、抵抗困難な悲惨を招きかねない薄皮一枚を隔てた緊張感を本来的に持っている。

 

そうした建設的なものと暴力的なものとのベクトルを行き来するこの群衆画は、そこに賞賛と批判が共存し、日常への考察の機会を与える狙いを持っている。

 

「働かなければ生きていけない」という倫理が重く横たわっている現代、であるが、一見一枚岩に見えるその労働の位相は一方で不確実な流れの中にあり、その複雑さの度合いを増している。

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© 2021 by Satoshi Haruki.

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